「余裕資金」で少しずつ育てる

生活防衛資金が確保できたら、いよいよ資産運用を考える段階です。ここで登場するのが、NISAiDeCo、そして投資信託です。

まず整理:「制度」と「商品」は別のもの

NISAとiDeCoは、よく比較されますが、両方税金の優遇を受けるための「制度の名前」 です。実際にお金を増やすのは、NISAやiDeCo用に開設した口座に入れた投資信託や定期預金などの「商品」 の役割です。

たとえるなら、NISAやiDeCoは「お弁当箱」、投資信託は「中に入れるおかず」のようなものです。お弁当箱を買っただけではお腹は膨れませんし、おかずだけあっても税金の優遇は受けられません。両方セットで理解しておくと、判断がしやすくなります。

NISA — いつでも引き出せる、柔軟な制度

NISAは、投資で得た利益に税金がかからなくなる制度です。通常、投資の利益には約20%の税金がかかりますが、NISA口座で運用すればそれがゼロになります。

●メリット
一番の特徴は、いつでもお金を引き出せること。老後だけでなく、住宅資金や教育資金など、途中で使う可能性がある場合にも向いています。「まず少額から始めてみたい」という方には、最初の一歩として入りやすい制度です。

iDeCo — 老後専用の、節税効果が高い制度

iDeCoは、自分で作る「老後のための貯金」です。毎月の掛金が全額所得控除になるため、払った分だけ所得税・住民税が安くなります。

●注意点
原則として60歳まで引き出せません。「老後資金」と割り切って積み立てられる方に向いています。

●こんな使い方も
「投資はちょっと怖い」という方でも、iDeCoの中で元本確保型の定期預金を選ぶことができます。この場合、お金が増える期待は小さいですが、掛金の所得控除による節税メリットだけは確実に受けられます。投資に慣れてきたら、少しずつ投資信託に切り替えていく、という段階的なアプローチも可能です。

投資信託 — 「おまかせ」で分散投資できる商品

投資信託は、多くの投資家から集めたお金をまとめて、専門家が株式や債券などに分散投資してくれる金融商品です。自分で個別の株を選ぶ必要がないので、「何を買えばいいかわからない」という方でも始めやすいのが特徴です。NISAやiDeCoの中で購入する商品として、最も一般的な選択肢のひとつです。

●注意点
投資信託は元本保証ではありません。短期的には価格が上下するので、「長い目で見る」気持ちが大切です。一般的には、運用期間が長いほどリスクが平均化されると言われています。

NISAとiDeCo、どちらから始める?

まずはNISAから、という声が多いですがご自身のライフスタイルと照らし合わせるのが基本です。
NISAやiDecoを「老後に向けて蓄える」という考え、そして自営やフリーランスの方、さらに現在40歳前後からそれ未満…といった条件が重なるようであれば、まずiDecoからのスタートがいいでしょうし、やはりそこは「人による」としか言えない部分でもあります。

まずは、"だいたい"から。

3つの質問の "スライダーを動かすだけ" です。

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