年金を「増やせる手段」を知る
老後の収入の柱は、やはり公的年金です。生きている限りもらえるお金なので、まずはここを手厚くすることが、一番確実な備えになります。
意外と知られていませんが、年金を増やす方法はいくつかあります。自分に当てはまるものがないか、確認してみてください。
追納 — 過去の「空白」を埋められる制度
学生時代や収入が少なかった時期に、保険料の免除や猶予を受けていた方は多いと思います。追納は、その期間の保険料を後から納めることで、将来の年金額を増やせる制度です。
●メリット
納めた分は全額が社会保険料控除の対象になるので、所得税・住民税の節税にもなります。
●注意点
追納できるのは過去10年以内の分だけです。対象期間がある方は、早めに確認しておくのがおすすめです。
付加年金 — 月400円で年金を上乗せできる
自営業やフリーランスの方が対象の制度で、毎月の国民年金保険料に400円を上乗せして納めるだけで、将来の年金が増えます。
●メリット
どのくらい増えるかというと、「200円 × 納付月数」が毎年の年金額に加算されます。つまり、2年間受給すれば元が取れる計算です。月400円という手軽さの割に効果が大きいので、対象の方はぜひ検討してみてください。
●注意点
会社員や公務員など厚生年金に加入している方は、この制度は利用できません。
繰下げ受給 — 受け取りを遅らせて年金額を増やす
年金は原則65歳から受け取れますが、受給開始を66歳以降に遅らせると、1ヶ月あたり0.7%ずつ年金額が増えます。仮に70歳まで遅らせると42%増、75歳まで遅らせると84%増です。しかも、増えた額が一生続きます。
●注意点
受給を遅らせている間は年金が入ってこないため、その期間の生活費は貯蓄や他の収入でまかなう必要があります。繰下げが「得になる年齢」は人それぞれなので、自分の生活費と相談しながら考えるのが現実的です。